MFTとは?歯列矯正で舌や口の周りの筋トレを行う4つの理由

舌や口腔機能を確認する小児歯科の説明画像

大切なお子様のために、最初に知ってほしいこと

お口ぽかん・口呼吸・姿勢を、成長のサインとして見ます。

むし歯予防は歯みがきだけでは完結しません。乳幼児期から、噛む、飲み込む、鼻で呼吸する、姿勢を保つ力まで見て、将来の歯並びと健康な成長につなげます。

鼻呼吸を支える舌の動きを確認姿勢・睡眠も見る
目次

MFTとは?|福岡市東区の小児・矯正歯科|香椎照葉こどもとママの歯科医院

小児のブラッシング MFT(Myofunctional Therapy)とは筋機能療法のことで、正しい口の周りの筋肉などの異常な動きを改善することによって、歯並びを治す治療を筋機能療法といいます。 実は歯並びが悪くなる原因の多くは、飲み込む時の異常な舌や口の周りの筋肉の動きが、歯や歯を支えている骨の部分に影響を与え、出っ歯や受け口、開口などの悪い噛み合わせになります。 そのため、正しい口の周りの筋肉の使い方をトレーニングすることによって歯並びの改善や矯正治療後の後戻りを防ぐことをMFT(筋機能療法)といいます。 マウスピース型の装置のみでは改善は期待しにくいです。MFTのトレーニングが重要です。

舌癖によって狭窄した歯列の例

狭窄歯列 前歯の隙間、受け口傾向、下の歯の凸凹があります。ものを飲み込む時に舌を歯と歯の間に入れ込んでしまう癖があるため顎が狭くなり、前歯が舌で外に押し出されています。MFTで治療を開始します。 この状況のまま矯正治療を受けても後戻りして無駄な治療となります。

歯列矯正で舌や口の周りのMFTを行う4つの理由

歯並びを悪くしている原因を治療するため

舌癖 歯並びは口の周りの筋肉や飲み込んだ時の舌の動き、口呼吸などによって悪くなります。そのためMFTと小児用マウスピース型装置で口の周りの筋肉が正常な状態に改善できれば、歯ならびが綺麗になってしまうこともあるのです。もちろんすべての歯並びが綺麗になることはありませんが、MFTと小児用マウスピース型装置で治らない歯並びだけを矯正器具で治療をすればいいのです。このことを小児予防矯正と呼びます。

矯正期間を短くするため

歯列矯正は矯正器具であるブラケットを平均すると2年くらい歯に接着剤でつけます。そしてブラケットにワイヤーを通して弱い力で歯並びを綺麗にしていきます。しかし、舌や口の周りに歯並びを悪くする力がかかっているとワイヤーで歯を動かそうとしても、動かず筋肉の力で戻されてしまいます。そのためいつまでたっても歯並びが綺麗にならないのです。MFTで口の周りの癖を改善しておけばスムーズに歯列矯正が行われ、治療期間が短くなるのです。

治療後の後戻りを防ぐため

歯列矯正で歯並びが綺麗になった後はリテーナーという器具で、戻ろうとする力がなくなるまで抑えておく必要があります。歯並びを元に戻そうという力は口の周りの筋肉の悪い動きです。そのためMFTで悪い癖を改善しておけば矯正治療後の後戻りを防ぎ、リテーナーの使用期間を短くすることができます。癖が残れば後戻りします。

正しい機能を獲得するため

MFTは舌や口の周りの筋肉、呼吸などの正しい機能を改善する治療法です。歯列矯正では歯並びは綺麗にできますが、機能を改善するわけではありません。矯正治療でMFTを行うことによって綺麗な歯並びと正しい機能を改善することができます。

歯並びに影響を与える口の周りの癖や形態

異常嚥下癖(いじょうえんげへき)

異常嚥下癖とは食べ物などを飲み込む時、口の周の筋肉に異常な力が入ることです。異常嚥下癖によって出っ歯になったり、下の前歯が内側に倒れたり、上の顎がV字のようになったりして、噛み合わせを悪くします。MFTを行うことによって正しい飲み込み方をできるようになり、歯並びも改善してくれることがあります。  

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)

舌突出癖とは舌がいつも上下の歯の間に入り、開口(かいこう)になってしまうことです。常に舌が歯と歯の間に入り込むことによって、前歯がかみ合わず開口という常に上下の前歯が噛まない歯並びになってしまいます。MFTを行うことによって正しい舌の位置を覚えることによって、自然に前歯が噛めるように歯並びを改善していきます。

口呼吸(こうこきゅう)

通常呼吸は鼻呼吸で行われます。スポーツをしている時など多くの酸素が必要な時に口呼吸を行います。口呼吸の方は平常時でも口で呼吸を行い、いつも口がぽかんと開いている状態になります。多くの場合アレルギー性鼻炎などで鼻呼吸ができない場合が多く、鼻の治療とMFTを並行して改善していく必要があります。

指しゃぶり

指しゃぶりが永久歯が出てくる時期まで残っていると、出っ歯になることがあります。指しゃぶりによって出っ歯、開口、上顎がV字になったりして、噛み合わせに多くの影響が出ます。4歳くらいまでに指しゃぶりが取れれば歯並びが戻ることがあります。

低位舌(ていいぜつ)

低位舌とは舌が低い位置にあり下の前歯を押してしまうことによって受け口になりやすくなります。舌は通常上顎に位置していて、舌の力で上顎を広げます。MFTで正しい舌の位置を覚えることによって受け口が改善されることがあります。

舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)

舌小帯とは舌の裏側にある筋のことで、舌小帯が上顎に付けられないくらい短いことを舌小帯短縮症と言います。MFTを行うことによって舌小帯を伸ばし、正常な動きができるようにします。MFTで改善しない場合は舌小帯を切除する場合があります。

下口唇を噛む癖

下の唇を噛む癖があると下の前歯が内側に倒れたり、下の前歯が凸凹になったり、上の前歯が出っ歯になることがあります。MFTで癖を治していくと自然に歯並びが改善することがあります。

主なMFTのトレーニング

スポットポジション(正しい舌の位置を覚える)

スポットポジションとは舌の先をいつも付けておく位置のことです。鼻で呼吸している時やものを飲み込む時などスポットポジションに舌先があるようにします。  

スラープスワロー(正しい飲み込み方を覚える)

舌を上顎に吸い上げストローを噛みながら、口の横からスプレーで水を入れて吸い込んで飲みます。舌先はスポットポジションを意識し、奥歯は噛んだ状態で水を飲み込みます。  

バイトホップ(噛む力と舌を持ち上げる力を強くする)

舌全体を上顎に吸い上げて奥歯を噛みしめたあと、口を大きく開けて「ポン」と音を出します。舌の先はスポットポジションに付け、舌小帯をできるだけ伸ばすようにします。  

MFTと併用する矯正装置

ムーシールド

ムーシールドは子供の受け口を治すマウスピースタイプの矯正装置です。低位舌の舌をムーシールドで上にあげ、舌が下の前歯を押さないようにします。ムーシールドだけでは外したときに、舌の癖が元に戻ってしまうので、MFTを行いながら受け口を改善していきます。  

マウスピース型小児矯正装置

  出っ歯や乱杭歯(らんぐいば)を治すためのマウスピースタイプの矯正装置です。シリコン製のマウスピースで弱い力で歯の位置を整えていきます。出っ歯の方は唇の筋肉が弱い方が多いので、MFTで口の周りの筋肉をトレーニングして、前歯を唇で元に戻らないように抑えます。

マウスピース型小児矯正・拡大床

プレオルソ   拡大床は狭い顎を拡げる装置です。MFTだけでは改善できないような狭い顎の場合は拡大床を使って、顎を強制的に拡げながら、歯並びを改善していきます。拡大床で顎を拡げることによって舌の位置が安定し、よりMFTの効果が発揮しやすいようになります。 インビザライン矯正・解説 監修 大串 博 歯科医師臨床研修指導医 日本歯周病学会 専門医 日本口腔インプラント学会専門医 日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医 日本顎咬合学会 認定医 日本アンチエイジング歯科学会認定医 日本歯科医師会認定産業歯科医 インビザラインダイヤモンドドクター 日本審美歯科学会会員 日本血液学会会員 点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医 日本歯科医師会会員 「鬼手仏心」 歯科医になった時からの座右の銘です。 生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。

2026年追記:この記事を、予防型小児歯科の視点で読み直す

MFTとは?歯列矯正で舌や口の周りの筋トレを行う4つの理由は、歯だけを見て判断する内容ではありません。舌の位置、唇や頬の使い方、飲み込み、鼻呼吸、姿勢、噛む力が関係します。見た目の歯並びの前に、お口をどう使っているかを確認することが大切です。

年齢ごとに見るべきポイントは変わります。乳歯、6歳臼歯、永久歯への交換、思春期の生活習慣まで、成長に合わせて確認することが大切です。

当院の目標は「永久歯のむし歯ゼロを目指す!」です

乳歯のむし歯を見つけてすぐに削ることだけが、小児歯科の役割ではありません。もちろん治療が必要な状態は確認しますが、乳歯の時期にもっと大切なのは、歯科医院に定期的に通う習慣を作り、永久歯が生えてきた時にむし歯を作らない準備を整えることです。怖い経験で歯科医院を嫌いになり、通院が途切れてしまうと、結果として永久歯を守る機会を失うことがあります。

そのため当院では、泣いているお子さんを無理に押さえて治療する方針ではなく、お子さんが協力できる段階を待ちます。座れる、口を開けられる、鏡で見られる、歯ブラシを受け入れられる、フッ素を塗れる。こうした小さな成功体験を積み重ねることが、将来のむし歯予防につながります。

家庭で見るポイント

保護者の方には、むし歯の有無だけでなく、毎日の生活の中で気になる場面を見てほしいと考えています。歯みがきを嫌がる時間帯、仕上げ磨きの姿勢、使っている歯みがき剤、フッ素の使い方、間食の回数、甘い飲み物の頻度、食事にかかる時間、口がぽかんと開く様子、寝ている時の口呼吸やいびき、姿勢の崩れ、指しゃぶりや舌癖などは、診療室での判断に役立つ大切な情報です。

特に「食べるのが遅い」「口にためる」「飲み込みにくそう」「噛む前に疲れる」という様子は、性格だけの問題とは限りません。舌の動き、噛む力、嚥下機能、姿勢、鼻呼吸、栄養の取り方が関係することがあります。歯科で相談してよい内容です。

フッ素と定期管理の考え方

フッ素は、むし歯予防を支える大切な方法の一つです。歯が生え始めた時期から、年齢に合ったフッ素入り歯みがき剤やフッ素スプレー、医院でのフッ素塗布、必要に応じたフッ素洗口を考えます。大切なのは、何を使うかだけではなく、家庭で無理なく続けられる形にすることです。

歯ブラシを嫌がるお子さんの場合、最初から完璧な仕上げ磨きを目指すより、歯ブラシが口に入ること、保護者が落ち着いて関われること、歯科医院で確認を受けながら少しずつ慣れることが大切です。王子が光るたまを一つずつ集めるように、できることを一つずつ増やします。

歯並びは見た目だけで判断しません

歯並びや噛み合わせは、見た目の問題だけではありません。噛む、飲み込む、鼻で呼吸する、舌を正しい位置に置く、よい姿勢を保つといった口腔機能と関係します。香椎照葉こどもとママの歯科医院では、できるだけ歯を抜かない矯正方針を大切にし、成長を見ながら、顎の発育、口腔機能、生活習慣を確認します。

王子は、むし歯が一本もなく、噛み合わせがよく、何でもよく食べられる自分を育ててくれた王様と王妃にいつも感謝しています。その物語は、早い時期から予防に通うこと、歯が生える前から親子で歯科医院に慣れることの大切さを伝えるためのものです。

この記事と一緒に確認したい内容

小児予防歯科では、永久歯のむし歯ゼロを目指す定期管理についてまとめています。子どものフッ素塗布では、フッ素の使い方と家庭で続ける予防を確認できます。口腔機能育成では、食べる力、舌の動き、鼻呼吸、姿勢の相談について説明しています。

歯並びが気になる場合は、小児矯正のページで、できるだけ歯を抜かずに成長を見ながら相談する考え方を確認してください。初めての来院が不安な方は、初めての小児歯科・小児矯正相談の流れをご覧ください。楽しく予防を伝えたい方は、てりは恐竜王国の冒険も親子で読めます。

さらに詳しく:保護者が判断しやすくなる見方

このテーマでは、歯並びを見た目だけでなく、お口の使い方として見ます。 舌が低い位置にある、口が開きやすい、鼻呼吸が苦手、飲み込み方に癖がある場合、噛み合わせや食べ方にも影響することがあります。 できるだけ歯を抜かずに成長を見ながら考えるためにも、口腔機能と生活習慣の確認が重要です。

保護者の方が迷いやすいのは、「これは様子を見てよいのか」「歯科で相談してよいのか」という境目です。小さなむし歯、歯みがき嫌い、食べるのが遅い、口が開いている、いびき、姿勢の崩れ、歯並びの違和感は、どれも単独で大きな病気と決めつけるものではありません。しかし、成長のサインとして早めに確認しておく価値があります。早く相談できれば、怖い治療ではなく、予防と成長支援として関われる可能性が高くなります。

香椎照葉こどもとママの歯科医院が大切にしているのは、治療型ではなく予防型の小児歯科です。痛くなってから通う場所ではなく、痛くならないように親子で通う場所でありたいと考えています。乳歯の時期に歯科医院を嫌いにしないこと、定期的にお口を見せられること、家庭で続けられる予防方法を持つことは、永久歯が生えてきた時の大きな財産になります。

来院時に伝えてほしいこと

診療室で分かることには限りがあります。毎日見ている保護者だからこそ気づける情報があります。歯みがきの時にどの場所を嫌がるか、仕上げ磨きは何分くらいできるか、どの歯ブラシなら受け入れやすいか、フッ素入り歯みがき剤を使えているか、甘い飲み物の頻度、寝る前の飲食、食事にかかる時間、口にためる様子、噛まずに飲み込む様子、口呼吸、いびき、姿勢、指しゃぶり、爪噛み、舌を前に出す癖などを教えてください。

写真やメモも役立ちます。食事中の姿勢、寝ている時の口元、歯が生えてきた位置、仕上げ磨きで見えにくい奥歯などは、診療時の説明が具体的になります。完璧な記録でなくて構いません。困っている場面を一つ持ってきてもらうだけで、家庭に合った助言につながります。

「治療するか」だけでなく「通えるか」を見る

小児歯科では、むし歯があるかどうかだけでなく、お子さんが継続して通えるかが重要です。乳歯のむし歯を無理に治療して歯科医院が嫌いになってしまうと、永久歯が生えた後の定期管理が途切れることがあります。当院では、初診日にいきなり治療をしません。お子さんが協力できるようになるまで待ち、できることを一つずつ増やします。

もちろん、痛みや腫れ、生活に支障がある場合は状態に応じて対応を考えます。ただし、押さえつけて終わらせることを目標にはしません。恐怖を残さず、次の来院につながる形を大切にします。王子が少しずつ光るたまを集めるように、お子さんの「できた」を積み重ねます。

永久歯のむし歯ゼロを目指すための共通ポイント

どの年齢でも、基本は定期管理、フッ素、仕上げ磨き、間食と飲み物の整理です。歯が生え始めたら、年齢に合ったフッ素の使い方を確認します。奥歯が生えてきたら、溝の深さや磨き残しを見てシーラントを考えることがあります。小学生になると、本人の歯みがきの癖、スポーツドリンク、塾や習い事での間食、夜更かし、睡眠中の口呼吸も確認します。

予防は、家庭だけで抱えるものではありません。医院で確認し、家庭で続け、また医院で調整する。その繰り返しが大切です。できていないことを責めるのではなく、続けられる形に変えることが、長期的には一番強い予防になります。

歯並び・食べる力・呼吸までつながっています

歯並びは、歯だけが勝手に並ぶわけではありません。舌の位置、唇の閉じ方、鼻呼吸、噛む力、飲み込み方、姿勢、食べる速さと関係します。食べるのが遅い、口にためる、よく噛めない、口を開けて寝る、日中も口が開きやすいといった様子は、歯科で相談してよい内容です。

当院では、できるだけ歯を抜かない矯正方針を大切にし、成長を見ながら相談します。抜歯前提ではなく、顎の発育、口腔機能、生活習慣を確認し、必要な時期に必要な支援を考えます。見た目だけの美容としてではなく、子どもの健康と成長を守る医療として小児矯正を考えます。

てりは恐竜王国としての伝え方

子どもにとって、歯科医院は知らない音や道具がある場所です。だからこそ、怖い説明だけではなく、物語として伝える工夫も大切です。王子は、むし歯が一本もなく、噛み合わせがよく、何でもよく食べられる自分を育ててくれた王様と王妃に感謝しています。そして困っている恐竜に出会うたび、歯が生える前から予防に通うこと、フッ素や歯みがきを続けること、鼻呼吸や姿勢を整えることの大切さを伝えます。

この物語は、医療情報を軽く扱うためのものではありません。子どもには楽しく、保護者には分かりやすく、医療としては誠実に伝えるための入口です。親子でページを読み、気になることが一つでもあれば、早めにご相談ください。

この記事を書いた人

医療法人博道会理事長 大串 博 
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医
日本臨床歯周病学会 歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザライン社認定ダイヤモンドドクター 

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