怖がる子どもの治療、永久歯むし歯ゼロへの道

 

母子分離

治療中横にお母さんがついていると甘えてできない子がいます。
こんな時は一度お母さんと離れた状態を試してみます。 離れ際は泣いていてもしばらくすると落ち着いて上手にさせてくれることが多いです。
あくまでもその子に合った治療法を探るひとつの方法のため、泣き止まない子を押さえつけて治療はいたしません。
無理に治療しそのため歯医者嫌いになって永久歯に虫歯が出来れば意味ありません。

笑気吸入麻酔

歯科用笑気麻酔

虫歯の治療にはいろんな器具を使います。 子どもたちは “キーン”という音が聞こえたり、尖がった器具が見えただけで怖がってしまいます。
そこで恐怖心の強い子がリラックスして治療ができるように笑気というものを用意しております。
下の写真のように、お鼻から吸うことで恐怖心や不安が和らぎます。大人で言うとお酒を飲んでほろ酔い気分になったような感じです。
副作用は無く、全身麻酔のように意識がなくなるわけではありません。治療中はお話をしながらリラックスして治療が受けられます。
笑気を外せば3~5分で麻酔効果はなくなる安全な麻酔です。
ただし、鼻がつまっている子やすでに泣いてしまっている子は、鼻から笑気を吸い込めないため笑気が効かないことがあります。

サホライド

サホライド治療

小さな虫歯はあるけど今は痛がってないし、泣かせてまで治療させたくない”と思うお母さんは多いです。
この場合サホライドという虫歯の進行止めの薬を塗布することで虫歯の治療を先に延ばすことができます。
しかしサホライドは虫歯の部分を黒く染めてしまうことや、繰り返し塗布していく必要があります(週1回~月1回)
しかし、大切な事は乳歯の治療で歯医者を嫌いにさせないことです。あとで苦労します。
永久歯のむし歯ゼロを達成するためには無理な治療はしないことです。

もちろん年齢が高くなって怖がらなくなれば、治療をして白い歯にできます。